タイトル曲『Lust for life』の軽快なドラミングで始まる本作は、イギー・ポップの完全復活を告げる会心の一作だ。彼はかつてザ・ストゥージズに所属していたが、この作品を出した前後のバンドの活動は思わしくなかったようである。そこで彼を支えたのが、本作のプロデューサーであるデヴィッド・ボウイだ。ジャケットの笑顔は久しぶりの傑作であることを伝えたかったのだろう。60年代のガレージロックを洗練させたようなサウンドと、キーボードによるグラムロック調のアレンジはボウイの手腕が感じられ、ジム・モリソンに似たダークなトーンで歌われる「The Passsenger」ではイギーの自信すら感じられる。両者の溢れんばかりの才能が凝縮された一枚だ。
【The Passenger】
【Iggy Pop – Lust For Life】
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