【00’s Singer Song Writer】Sheryl Crow – Detours

開放感や自然との一体感が感じられるシェリルクロウの6thアルバム。いい意味で肩の力を抜いたような作風の裏には、彼女の私生活で起こった出来事が大きく関係している。婚約、その婚約解消、そして男の子と養子縁組、さらには彼女自身のガン克服、といった大きな出来事が続いた。今作はそれらの出来事には屈しないと宣言するような力強いボーカルが印象的だ。一方でアコースティックを主体としたオーガニックなサウンドから感じられるのは、適度にリラックスした解放感もある。この2つのバランスが絶妙なのが本作の醍醐味である。このバランスは1stアルバムのプロデューサーであったビル・ボトレルと共に原点に戻り、レコーディングされた場所がナッシュビルの自宅農場内で行なわれたという2つの要素が重なって生まれたのだろう。アナログレコーディングによる温もりのある「God Bless This Mess」から始まり、被災者となった人達に「愛をタダであげるわ」 と歌う曲や、息子の事を歌った曲など全編に渡ってポジティブな空気が満ちている。等身大の自分を表現した快作だ。

【” God Bless This Mess ” Sheryl Crow】

【Sheryl Crow – Love Is Free】

【Sheryl Crow – Out Of Our Heads】

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