京都発のパワーポップバンドMay Flowers。初期のビートルズの影響がかなり色濃く、印象的なハーモニーやコーラスパートが多く使われている点で、The Cigavettesの楽曲を連想させる。今作はASHやFarrahを思わせる爽やかな楽曲がメインでありながら、中にはバンジョーが使われている曲もある。個人的には、The Cigavettesとよく似たサウンドと感じられた。両者ともビートルズ譲りのハーモニーやコーラスを多用しているからだろう。しかし、よく聴いていくと、ELLEGARDENのメロディーをバックにビートルズが歌ってるかのような『Maybellyne』や先程挙げたバンジョーが絡むカントリー色の強い『Lodi』等の曲は聴き応えがある。
そして特筆すべきは、マスタリングで使用した場所で、なんとあのアビーロード・スタジオ!海外でマスタリングしてるだけあって向こうでもライブを活発に行っており、イギリス・リバプール・キャバーン・クラブ(THE BEATLESが出演した聖地として有名)でのライブは拍手喝采で終わったようだ。もしかしたら日本よりも海外の方が有名かもしれない。
余談になるが、バンド名を調べてみるとMay Flowerとはイギリスから、アメリカに渡ったときの船の名前だそうだ。ビートルズフォロワーの新天地を目指して欲しいバンドだ。
(Farrah – Tongue Tied)
(The Cigavettes – “(Just Need Some Changes, It’s Gonna Be) Alright”)
(The Mayflowers – Cat’s Boro Blues)