【Album Review】Kurt Vile – Smoke Ring For My Halo

これはまた一段と渋いアルバムが届いたものだ。Kurt Vileの『Smoke Ring For My Halo』という作品は、今のインディー勢に散見される、ローファイポップからはかけ離れている。お父さん世代が好みそうなフォークやブルース等の延長線上にあるとも言えそうなものだ。ではそのカート・ヴァイルとはどのような人物なのだろうか。

Kurt Vile
Matador
発売日:2011-11-08

カート・ヴァイルは米フィラデルフィア出身のシンガー・ソングライターである。父親は熱狂的なブルーグラス・ファンらしく、ギターやキーボード、トランペット等数多くの楽器を扱えるそうだ。以前はWar On Drugsというバンドに所属し、名門マタドールと契約した。今作は彼のソロ4作目にあたる。

今作は幻想的かつフォーキーなサウンドが特徴的で、中にはブルース・スプリングスティーンのようなロックナンバーまで幅広く彼のルーツが伺える作品という印象を受けた。彼のサウンドからは、再結成後のKula Shakerを彷彿させる。フォーキーなナンバーは『strange folk』、トランペットやバンジョー等の様々な楽器を使っている所からは『Pilgrim’s Progress』を思い出してしまうからだ。両者が結び付くのは、今の時代他の誰もがやっていないサウンドを追求しているからだろう。両者とも現在のシーンに関係なく、孤高の高みを目指している点が一致する思う。だからこそ、かつて同じく独自の表現を磨いてきたキム・ゴードンやJ・マスシス等の大御所がこぞって絶賛するのだろう。

(Kurt Vile – “Jesus Fever” official video)

(kula shaker – fool that i am) 

【関連記事】
【合評】Kula Shakerという唯一無二のバンド【Kula Shaker – K】

次回は2月22日までに更新します。 

【Twitter】
Twitterでは9割音楽のことをつぶやいてます(笑)!

このブログの次回予告だけでなく、このブログでは紹介していない音楽を紹介することも多々あるので、フォローお願いします♪

【レコメンド】
僕が愛用しているK2レコードというレンタルレコードのお店を紹介します♪
僕がここで取り上げている旧譜は9割ここで借りているくらい凄まじい品揃えのお店です!

K2 RECORDS(K2レコード)は、 大阪ミナミの日本橋(でんでんタウン)にある音楽専門の CDレンタルショップです。洋楽ロックや国内J-POPはもちろんのこと、マニア垂涎のレア盤・珍盤から輸入盤インディーズ効果音サンプリング音源まで幅広く在庫しています。アルバム10万タイトル以上を有するCDライブラリーとなっております。もちろん関西以外の方でも入会して頂けます!京都兵庫奈良和歌山、滋賀、三重といった大阪以外からのお客様には、郵便による返却(ポスト投函)が好評です。

K2RECORDS


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする