ジャンルで語れないバンド【Hotel Mexico – His Jewelled Letter Box】

京都から出てきたHotel Mexicoというバンドの音楽はいい意味で捉え所がない。

それもそのはずで僕にとってこれは、聴いた事ない音楽であり、彼らを計るものさしというものが存在しない。

それくらいHotel Mexicoというバンドの音楽は独特なものだ。
Hotel Mexico
バウンディ
発売日:2011-03-09

どういう事かと言えば、彼らの音楽はチルウェーブというジャンルで括られながらも、クラブミュージックとタイトなバンドアンサンブルが融合した、独特の音を鳴らしているからである。

これは洋楽を引き合いに出しても、彼らの音像を的確に捉える事ができないほど独特な音楽だ。

(Hotel Mexico – Its Twinkle)

僕がこのHotel Mexicoのことを調べる中で、気になったのがこのクラブミュージックがどこから影響を受けているのかが気になった。

彼らのインタビューを見てみた所、ボーカルの石神氏はItalians Do It Betterというレーベルの音楽からの影響を語っている。

Italians Do It Betterというレーベルはインディーディスコバンドが多数所属しているそうで、メロディックなハウスミュージックを発信しているレーベルという印象を受けた。

そしてこのレーベルのGLASS CANDYというアーティストの音楽を聴いていると、チルウェーブ前夜であるような印象を受ける。

(GLASS CANDY ‘Computer Love’)

最初Hotel MexicoはWashed out等のチルウェーブのアーティストに影響を受けていたのかと思っていたが、そうではなく確かにItalians Do It Betterの音楽が彼らの音楽性に大きな影響を与えている事が分かる。

話は逸れるが、このようなエピソードを目の当たりにして、チルウェーブが全世界的に流行っているのは、インターネットの影響が大きいことが改めて分かった。

そして彼らの音はそれだけでは留まらず、そこにタイトなアンサンブルが融合しているのだ。

このユニークなセンスこそが彼らの魅力だろう。

(HOTEL MEXICO / Animals Strike Back)

 以前Liveでも彼らの音楽を直に体験してきたが、彼らのLiveから感じた事はバンドであるという事を大切にしているように感じた。

ライブでの彼らの音楽からはタイトなバンドサウンドとメロデックなハウスミュージックが交互に顔を見せ、それらをファルセットで歌いあげるスタイルが非常にユニークだった。

バンドとして音を鳴らしているという一体感も感じられ、彼らの音はフロアを揺らした。 

最近溢れるほどチルウェーブのアーティストが出てきたが、Hotel Mexicoはその中でも抜きん出た存在だと思う。

これからはHotel Mexicoみたいなバンドが世界に出て、音楽シーンを築いて行くのだろうと思うほどだ。

実際彼らはThe xxの前座にも出演しているし、Pitchforkにも取り上げられている。

世界でどう評価されるのか楽しみなアーティストだ。

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