どうも!yaboriです!
今回は久しぶりに邦楽を取り上げます。
今回取り上げるのは前作がCDショップ大賞に輝いた、andymoriの革命という作品です。
一体いつからだろうか?
こんなに歌詞をじっくり聴くようになったのは。
一体いつぶりだろうか?
こんなに歌詞に共感したバンドに出会ったのは。
一体いつからなのだろう。
そんな事を思わずにはいられないほど、全くもってandymoriの革命は素晴らしいアルバムだ。
このアルバムの最大の魅力は歌詞、特に飾らない言葉にある。
今作では震災後を思わせる、祈るという事や人との繋がり等、シンプルなテーマが歌われている。
革命という曲では「革命を起こすんだ 明日はあるんだと誰もが今夜祈る訳は」と歌う。
このシンプルな歌詞が意味するのはどういうことだろうか?
僕が個人的に震災を経験して思ったのは、当たり前のことなんてないということだ。
連日の報道を見て、果たして無事に明日が来るのだろうかと思った。
それは死という意図して考えなかった、事実に切迫した形で対面した瞬間でもあった。
革命の歌詞では当たり前であった明日が来ると言う事を祈っている。
明日が来るということが当たり前に思えなくなったから、願いを託すのだろう。
それは無力感に他ならない。
しかし祈るのは確かに、明日への希望があるから。
つまり祈りとは無力さを自覚しながらも、懸命に明日へと希望を繋ぐということなのだろう。
だからこそ革命と名付けられたこの曲は、震災を経験した僕たちの心に深く突き刺さる。
(andymori「革命」)
震災を経験して、僕自身変わった所を挙げるとするなら、歌詞をよく咀嚼して聴くようになったことだろう。
特にアジカンのマジックディスクを聴いた時に歌詞の大切さを改めて思い知らされた。
あのアルバムはフロントマンの後藤正文の視点の変化が顕著に歌詞に表れた作品であった。
andymoriの今作も徹底して歌詞が素晴らしい。
Peaceでは「大好きなCDをかけて あの頃に帰ろう まだ怖れも知らなかった 無邪気なあの頃に (中略) 母
さん あなたの輝きを僕は忘れないよ 父さん あなたの悲しみをぼくは知りたいのです」と彼らは歌う。
さん あなたの輝きを僕は忘れないよ 父さん あなたの悲しみをぼくは知りたいのです」と彼らは歌う。
この曲では家族、身近な人との繋がりや思いが歌われている。
ここまで身近な人の事をテーマに歌っているのは、珍しいと思った。
例えば、アジカンの君繋ファイブエムでは「繋がる」ということがテーマの作品だったが、その繋がる相手とは「君」であった。
ここでいう「君」とは半径5m以内の人たちの事を指し、特に恋人やファンの事を歌っている作品だった。
ロックバンドが家族の事を歌うなんて珍しいと思うのだ。
しかし震災を経験して、家族という当たり前にいる存在も当たり前ではないということに気付かされた。
だからこそ彼らは歌うのだろう。
彼らはこうも歌っている「こんな儚い世界の中に信じた人がいる」と。
(andymori 『 peace』)
彼らの歌詞は震災後の僕たちの気持ちを代弁している。
それはまさにみんなのうたと言えるほど、僕たちの気持ちを汲み取っているかのように。
この作品こそ「僕たちの歌」なんだろうと思う。
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