どうも!yaboriです。
今日紹介するのはRadio Dept.の「CLINGING TO A SCHEME」という作品です。
レディオデプトはスゥエーデンのインディーズバンドで、今作は彼らの3rdアルバムになります。
前作はエレクトロポップに接近しながらも、洗練された作品をリリースした彼らだが、今作もリスナーの期待に見事答えた作品を作り出した。
今作はアルバム全編を通して、楽曲の美しさはもちろんのこと、手作りの暖かみが新たに加わった。
僕が今作を聴いてまず初めに思ったのが、どこからこのような暖かみが来ているのかという事だ。
彼らのインタビューを読んでみると、その答えは徹底したDIY主義にあることが分かった。
DIY主義とは簡単に言えば、彼らは作品を作る際、全て自分達で執り行う。
つまりプロデューサー等他者の手を借りることなく、自分達が納得するまでアルバム製作をするのだ。
だから時間はかかるけど、僕達の期待を裏切ることのない作品をいつも届けてくれる。
全て自分達の手で作るからこそ、ハンドメイドのような暖かみが感じられるのだろう。
ハンドメイドと言えば歪さがつきものであるが、今作の場合意図してその歪さを出したのだそうだ。
今作の歪さはインディーっぽいラフな録音による荒さがあるのだが、あえて曲の輪郭をぼかすことで、手作りっぽい感触をうまく演出し、暖かみを感じさせてくれる。
Heaven’s on fireはまさにそんな曲であると同時に面白いのが、ソニックユースのサーストンムーアの声をサンプリングしているのだ。
(The Radio Dept. – Heaven’s On Fire)
同じくNever follow suitという曲もSKEMEというグラフィックアーティストの声をサンプリングしている。
(The Radio Dept. – Never Follow Suit (Official Promo Music Video))
実は今作には様々なヴィジョン、アーティストとしての姿勢が込められているという。
彼らが示したい姿勢はただ一つソニックユースがそうだったように、DIYでいることであり、自分たちらしさを大切にしていくというものだ。
彼らは最初からその姿勢を貫いてきた稀有なアーティストだ。
つまり彼らは何年にも渡り妥協することなく、素晴らしい音楽を作り続けてきた。
だからこそ本当に音楽好きな人にこそこのレディオデプトを聴いて欲しいと思う。
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北欧の至宝【Radio Dept – Pet Grief】
THE RADIO DEPT.|Skream! インタビュー
http://skream.jp/interview/2010/05/the_radio_dept_1.php
“本当に音楽が好きな人たちへ【Radio Dept. – CLINGING TO A SCHEME】” への2件のフィードバック
これは僕も去年聴いてた。
シューゲイザーなんだけど凄くポップで聴きやすく、よく癒されてましたw
>たびけん
いつもコメントありがとう♪
レディオデプトも聴いてたんや!意外(笑)