北欧と90年代オルタナバンドの架け橋【Raveonettes/Raven in the Grave】

どうも!yaboriです!

今日からGWで休みなんで、このブログで特集を組もうかなと今企画しているところです。

その前に今日紹介するのはRavenettesというデンマークのバンドです。

僕はこのバンドを買ったキッカケはこのジャケットの雰囲気とデンマークのジーザス&メアリーチェイン(以下ジザメリ)というキャッチフレーズからでした。

つまりこのバンドに事を何も知らないまま、ほぼジャケ買いという形でこのバンドの音楽を聴き始めたのでした。

Raveonettes
Vice
発売日:2011-04-05

レボネッツの魅力はデンマークという北欧のシーンにいながらも、ジザメリ、Sonic Youth直系のギターノイズを豊富に含みつつ、MGMTのアンドリューのような裏声を用いた浮遊感のあるボーカルがある所だ。

つまりこのバンドはオルタナ色の強い、北欧のシューゲイザーバンドという所だろうか。

北欧と言えばRadiodeptやKYTE、mum等バンドと言うよりも、むしろ電子音楽を多用したアーティストが多いイメージがあるが、レボネッツが鳴らす音はいい意味で予想外だ。

北欧のシーンにいながら、90年代のオルタナバンドに共振するレボネッツとは一体何者なのだろうか?

ネットで調べた情報によるとレボネッツとはバンドではなく、ストーン・ローズ・ワグナー(vo&g)とシャリン・フー(vo&b)による男女ユニットということで、このアルバムは彼らの通算5作目だそうだ。

スーン・ローズ・ワグナーはボブ・ディランのレコードをきっかけに音楽に目覚め、1960年代のガールズ・ポップからバディ・ホリー、ソニック・ユースに至るまで様々なレコードを買い漁ったのだそうだ。

だからレボネッツは北欧のシーンに置いても北欧の良さと90年代のオルタナのような実験性のあるギターノイズを鳴らす稀有な存在なのである。

彼らのルーツに多くの音楽があるように、レボネッツの音楽にも多くのバンドからの影響が散見される。

Recharge & Revoltという曲には北欧のアーティストと共振するような澄んだ空気を思わせるシンセがあり、90年代のオルタナバンドを思わせる輪郭のはっきりしたギターが響いている。

シンセとギターとドラムのアンサンブルがとても清々しく響く曲である。

(The Raveonettes – Recharge & Revolt)

War In Heavenは浮遊感のある曲で、イントロで天国を思わせるようなシンセの響きと実験性の強いソニック・ユース直系ギターが入口を作る。

そこからMGMTのアンドリューような裏声を用いた、ストーン・ローズ・ワグナーのボーカルが載ることで“天上世界”が完成される。

まさにスーン・ローズ・ワグナーのルーツを散りばめたような曲だろう。

(The Raveonettes – War In Heaven “HQ”)

Igniteという曲はYUCKを思わせるような疾走感のあるギターサウンドが特徴的な曲である。

僕がYUCKを挙げたのはこの曲にもSonic youthのギターサウンドが根ざしているからである。

この曲には全編に渡ってSonic youthのGoo期を思わせるようなダーティーな疾走感がある。

でもこの曲がまんまSonic Youthであるかのように聴こえないのは、シンセが効果的に聴いているからだろう。

つまりレボネッツのIgniteはSonic youthのグランジ色浮遊感のあるボーカルが中和し、そこにシンセが載る事で、“レボネッツのサウンド”というものが完成しているのだろう。

(The Raveonettes – Ignite “HQ”)

つまりレボネッツとは北欧の澄んだ空気を纏いながら、90年代のオルタナに深く根ざしたサウンドを鳴らすバンドで、まさに北欧と90年代のバンドをつなぐ架け橋のような存在であるのだ。
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The Jesus and Mary Chain/Sonic Youth/Radio dept./Bertoia/

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