自分にできること【Duffy – Rockferry】

yaboriです。

先日起きた地震から今回ばかりはブログ更新するかどうか本当に迷いました。

結局こうやって更新するんですが、その前に何故今回更新するのかについて話します。

地震があってから自分にできることはないかとずっと考えていました。

Twitterにて色んな情報や被災にあった人のつぶやきを見ている時、他愛ない日常や音楽に救われるというものがありました。

それを見て自分自身も音楽に背中を押してもらったことを思い出しました。

だったら自分にできる事は自分が日常的にやっているこのブログで音楽を届けることではないかと思いました。

音楽はいつの時代も救いや希望を歌ってきました。

だからこそ今音楽を届けようと思います。

少なくともこのブログを見ている時だけでも平穏を思い出して欲しいと願っています。

なお今回の文章のほとんどは震災前に書いたもので、一部震災後に付け加えた部分があります。

今回紹介するのはDuffyのRockferryという作品です。

Duffy
POLYDOR UK
発売日:2008-04-07

【アーティスト紹介】
ダフィーは英国の田舎町ウェールズ出身のシンガーソングライター。

幼い頃から60年代の音楽に慣れ親しんだ経験があり、その経験を基にシンガーソングライターを目指す。

リバティーンズらを輩出したインディーズの名門レーベル、ラフトレードに才能を見込まれる。

その後バーナードバトラーが今作のプロデュースに当たり、60年代の音楽を前面に押し出した今作が誕生するのである。
【内容紹介】

ロックフェリーの魅力は古きよきポップスと個性的なボーカルの組み合わせにある。

まず古きよきポップスということだが、ライナーノートによると彼女の楽曲は60年代のポップスを下敷きにしているそうだ。

いわゆるオールディーズと言われる音楽でモータウンサウンド等、ロックが誕生した時からBEATLESが出てくるまでの時期の音楽を指す。

つまり彼女の根底にそんな音楽があるということだ。

確かにロックフェリーの全体を貫く雰囲気は古い時代の音楽であるが、不思議な事に今聴いても全く古さを感じさせない。

それを解き明かす鍵は今作のプロデューサーが握っている。

今作のプロデューサーの一人はアーティスト紹介のところで名前が出た、バーナードバトラーである。

バーナードは元スウェードのギタリストで、今までにケイジャンダンスパーティーや1990sといったバンドをプロデュースし、商業的に成功している。

彼が作る作品の特徴は音の配置が絶妙であるという点にある。

サビで絡むバイオリン等の弦楽器がよりいっそう楽曲を引き立てるといった構成を得意としている。

おそらくそんな巧妙な音の配置が古きよき音楽を現代風にアップデートし、彼女の楽曲に命を吹き込んでいるのだろう。

次にボーカルの魅力であるが、Duffyのボーカルはどこか霞掛かったようでいて、ハスキーな声でソウルフルに歌い上げる事を得意としている。

その艶のあるボーカルと60年代のサウンドがマッチしていることこそが今作の魅力的ではないかと思う。

なお各楽曲も非常に完成度が高い。

僕が1番感銘を受けたのはMercyという曲だ。

この曲にはボーカルを引き立てるようにキーボードが効果的に配置されており、そのキーボードがKulaShakerやDoorsといったバンドを彷彿させるのである。

今の時代の音楽でKulaShakerやDoorsを彷彿させるような音楽に出会うことは稀である。

軽快なキーボードとボーカルが交差し高揚感がありながらも、知的なクールさが楽しめる珠玉の一曲である。

(Duffy – Mercy)

本作のタイトルでもあるロックフェリーは重厚なオルガンの響きから始まるどこか霧がかったようで神秘的な曲だ。

曲の雰囲気とDuffyのボーカルがマッチして私たちを60年代にタイムスリップさせてくれる。
(Duffy – Rockferry)

60年代のヴィンテージ感溢れるロックフェリーには時代を越えて聴かれる魅力が詰まった作品である。

以上のことを震災前にまとめていたんですが、以下震災に当たりDuffyのこの曲を紹介しようと思います。

この曲には夢を見るという希望が満ち溢れた曲です。

(Duffy – Distant Dreamer Lyrics & Photos On Screen)

And when life gets tough
And I feel I’ve had enough 
I hold on to a distant star

I’m thinking about 
All the thing
s
I’d like to do 
In my life

I’m a dreamer 
A distant dreamer
Dreaming far away
From today

Year,I’m a dreamer

つらい時も
もう我慢できないって思うときも
遠くに輝く星を頼りに生きていく

これからの人生の中で
色々とやってみたいことについて
想像しているの

私は夢を見る人
遠くへ行くことを夢見ている
今日という日から
遠く離れた場所を

そう、私は夢を見ている
この曲が少しでも届くことを願っています。


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