伝える覚悟【My Beautiful Dark Twisted Fantasy/Kanye West】

新年明けましておめでとうございます!

去年はボチボチしか更新できませんでしたけど、今年はガンガン更新していきますよー!

拙いレビューですが、今年もよろしくお願いします。

今回紹介するのはKanye WestのMy Beautiful Dark Twisted Fantasyです。

カニエの新作は軒並み高評価だ。

愛読書のSNOOZERでも2位にランクインしている。

本来ならヒップホップはあんまり得意ではないけれど、それくらい評価されているならとタワレコで視聴してみた。

それは前評判に違わぬ作品であった。

マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー(初回限定盤)マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー(初回限定盤)
アーティスト:カニエ・ウェスト
ユニバーサルインターナショナル(2010-12-22)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

【曲目リスト】
1. Dark Fantasy
2. Gorgeous feat. KiD CuDi & Raekwon
3. POWER
4. All Of The Lights (Interlude)
5. All Of The Lights
6. Monster feat. JAY-Z, Rick Ross, Nicki Minaj & Bon Iver
7. So Appalled feat. JAY-Z, Pusha T, Prynce Cy Hi, Swizz Beatz & The RZA
8. Devil In A New Dress feat. Rick Ross
9. Runaway feat. Pusha T
10. Hell Of A Life
11. Blame Game feat. John Legend
12. Lost In The World
13. Who Will Survive In America

まず僕個人の立場として、カニエをヒップホッパーというよりもサウンドクリエイターとして評価している。

そういう訳でもちろん特筆すべきはサウンドプロダクション。

サウンドの強度が今まで聴いた曲よりも強固である。

特にシングルカットされたpowerという曲は鬼気迫るものがある。

(Power)

例えるなら電子音楽で、とある部族のお祭りをしてるみたいな感じだろうか。

この曲はキングクリムゾンの『21世紀の精神異常者』という曲のサンプリングだそうだ。

そのサンプリング以外にも、ヴァイオリンを交えた曲を作るなど

hiphopというジャンルを越えて、もはやワールドミュージックにも迫るようなサウンドを織りなしている。

ただ強固なサウンドの裏で寂しさとか悲壮さを感じてしまう。

それは今作は全体を貫くムードはダークで、ボーカルからは何かを伝えようと必死な感じが伝わってくるからだろうか。

それこそカニエの伝えようとする覚悟が伝わってくるというもの。

今作は13曲で60分を越えているほど情報量の多いアルバムだ。

自分も感じたが、このアルバムは情報量が多いから一聴しただけでは良さが分からないと思う。

僕自身も買ったはいいものの何回か聴くまであまり良さが分からなかった。

フラットに聴くまでは何回も聴く必要がありそうだ。

そういう意味で聴き手にも覚悟を強いるアルバムかもしれない。

いずれにせよとっつきにくいアルバムであっても、hiphopが好きでなくとも、サウンドだけでも聴く価値はあるだろう。

【関連するアーティスト】

・Estelle

カニエとコラボした女性アーティスト

PVはコラボした曲です。

※↑この画面では見れなくても、youtubeで見るという項目からは見れるようです。

・Mark Ronson

Hiphop×エレクトロって感じのアーティスト。スタイリッシュなhiphopです。

Mark Ronsonは前回の記事を参照してください。
http://the-masterpiece.net/archives/1442595.html

・UNKLE

今作の雰囲気に近いダークなサウンドプロダクションの曲です。

(UNKLE – Keys to kingdom)


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする