【08’s Rock】Cajun Dance Party – Colourful Life

「恐るべき子供たち」というキャッチフレーズで、ケイジャンダンスパーティーがデビューした時、彼らは当時18才の高校生で自分よりも年下だった。ついにそんなバンドが現れたかと思って興味本位で彼らのPVを見たが、かなりの衝撃を受けた。先行シングルの『amylase』のなりふり構わず野原を駆けるシーンを見た時、思春期の焦燥感や生き急いだ感じが伝わって来て,居ても立ってもいられない気分になった。そう思うのはダニエルのボーカルがとびきりエモーショナルであり、歌に全力を注いでいたからだ。本作も彼のボーカルが前面に出たものであり、前のめりでありながらあくまでポップで聴きやすい。このソングライティングはギタリストのロビーが手掛けており、彼の歌声を活かすように曲を書いている。彼の書くアップテンポな曲も繊細な曲もダニエルが丁寧に歌い上げる様は18歳のコンビとは思えない程に傑出している。ダニエルとロビーという二人の大きな才能がこのバンドを支えていたのだろう。ありのままの若さをぶつけた素晴らしいアルバムを作り上げた彼らだったが、結局このアルバムだけでバンドが自然消滅してしまったのが惜しまれる。

今自分はそんな彼らを思い出す環境にいる。ケイジャンダンスパーティーがデビューした18歳と言えば、今自分が通ってる専門学校の同級生と同い年になる。18歳の彼らは真っ直ぐに物事にぶつかっていく。自分からライブハウスに飛び込み、ライブをする子や自らバンドのマネージャーをやっている子など・・・それはかつて自分が『amylase』で見た年下の子が一直線に自分のやりたいことをやる姿であった。その姿を見て自分も再び何かしなければという気持ちに駆られている。このアルバムを聴くたびにケイジャンダンスパーティーのメンバーと彼らの姿が被る。

【Cajun Dance Party – ‘Amylase’】

【Cajun Dance Party | Colourful Life (Official Video)】

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