最近リクエストで日本語のロックというのがあったので、がっつり紹介していこうと思う。
というよりもたまにはこういう感じで【特集】を組むのも面白いかと思って、チャレンジしてみようと思う。
面白い日本語のロックを奏でるバンドと聴いていくつか候補が思いついたが、あえて3つに絞って紹介していこうと思う。
【スパルタローカルズ – 夢ステーション】
~歌詞~
「明日が来なけりゃいい」
とか言わないで
愛すべき 弱い世界
ハグしてやるぜ
夢ステーション
言葉なんかは
いらない
フィーリングだけが
(ルールさ)
テレパシーみたいに
君のことは
全部分かんのさ
(素敵さ)
ああ 急行電車が
ああ
かけぬけてったよ
スパルタローカルズの魅力はバカっぽい歌詞とアベコウセイのゆるーいボーカルと確かなバンドサウンドの融合である。
特にこの曲のイントロはナンバーガールっぽい感じに始まり、ジャンル的には青春ロック一直線なんだが、他のバンドと決定的に違う。
それは青春にありがちな自分自身の惨めさに卑屈になる歌詞でもなく、、カッコつける訳でもない。
彼らは『夢で待ってるぜ』という歌詞から、『夢ステーション』という妄想全開の世界を表現しているところが決定的に違うのだ。
それがなんともバカっぽいのだが、彼らのバンドサウンドに乗ってしまうとカッコ良く聴こえてしまうから不思議だ。
【モーサムトーンベンダー -You are Rock’n Roll 】
~歌詞~
ヒトゴロシのキモチを
考えたことがあるんだ
気に食わないヤツも
憎たらしいヤツもいるにはいるし
でもやっぱりそれで
人を殺したりはしないさ
だってそれはイケナイことだから
あたりまえよね あたりまえよね
あたりまえよね あたりまえよね
【モーサムトーンベンダー – We are lucky frineds】
~歌詞~
昨日オレの作ったロケットで
ここから脱出するのさ
マンガとギター猫のキャロット
その他諸々も乗っけて
キミらも乗せてやろうか
惑星探しに行こうぜ
人類の危機を救おうぜ
歴史に名を残そう
we are lucky Friends
モーサムトーンベンダーと言うバンドは、いい意味で本当に掴みどころのないバンドだ。
そういうのも『We are lucky frineds』が収録されているアルバムはロックだけに収まらず、スカやフォークやエレクトロ要素のある曲など本当に多種多様すぎて掴みどころがない。
しかし彼らの最大のチャーミングポイントは歌詞であったり、曲のギャップである。
『You are Rock’n Roll 』では、「ヒトゴロシの気持ちを考えたことがあるんだ」というダークな歌詞なのだが、『We are lucky frineds』では変な友人たちが紹介されていて、「ロケットで惑星を探しに行こうぜ」という何ともぶっとんだ愉快な歌詞なのである。
その2曲が同じアルバムに収録されているギャップが最高なバンドだ。
【Acidman – 季節の灯】
~歌詞~
当たり前の様に
季節は流れて
黄昏に染まる
そう いつかと同じ空
ただ重ねる何度も掲げた
わずかな言葉
いつの日か私も君も
終わってゆくから
残された日の全て心を添えておこう
灯る火の果てに
ここまで美しい日本語のロックは聴いたことはない。
「いつの日か私も君も終わってゆくから
残された日の全て心を添えておこう」
という歌詞から死を覚悟したものの美しさを感じる。
もはやこの曲はロックや音楽という垣根を越えて芸術とすら言えるだろう。
以上歌詞が痛快で壮大な3バンドでした。
“【特集】聴いておきたい日本語のロック” への1件のコメント
モーサムっておもしろいね
You are Rock’n Roll 聴いてると、1987年くらいの尾崎豊を思い出すね
ACIDMANのこの歌は想像してた以上に綺麗な歌詞と曲調で、思わず何回も聴いちゃったよ
リクエストに応えてくれてありがとう