この記事では年間ベスト、上半期、下半期のランキングに惜しくも入らなかったものの、
そのままにしておくにはあまりにももったいない10枚のアルバムを“掘り出し物10選”という形で紹介させてもらいます。
1.Peter Bjorn & John – Gimme Some
口笛ソングで一世風靡した彼らと言えば、思い出す人もいるだろうか?
かつてローファイポップサウンドで人気を博した彼らの最新作はなんとガレージロックなのだった!
意外な方向転換だったが、さすがはポップ職人と言われるだけあって、ガレージロックにおいても各曲のクオリティは高かった!
もう一発屋とは決して言えない彼らの会心作である、この作品を是非聴いてもらいたい!!
(Peter, Bjorn and John – (Don’t Let Them) Cool off)
2.Hotel Mexico – His Jewelled Letter Box
Hotel Mexicoは音源よりも先にライブを観た初めてのバンドだった。
彼らはチルウェイブのシーンで語られ、ピッチフォーク等海外のメディアからも評価が高かったことから、Washed Outにかなり近いサウンドかなと思ったが、良い意味で期待を裏切られた。
彼らのライブも音源もバンドサウンドが中心で、フィジカルな音がチルウェイブの中でも異彩を放っている。
それに合わせてクラブサンドも同時に合わさってくのが彼らの特徴だ。
チルウェイブに飽きた方でも、バンドサウンドが特徴的な彼らの作品なら新しい気持ちで聴けるのではないだろうか。
(HOTEL MEXICO / Animals Strike Back)
3.Beirut – Rip Tide
Beirutはベスト10に入ってもおかしくないくらい素晴らしい作品を作り上げていた。
だからこそこの記事で紹介したいと思う。特筆しておきたいのは、今作『Santa Fe』のようなシンセを導入した曲が素晴らしかった。
Beirutは今までの作品すべてアナログにこだわって電子楽器等を使わず制作してきたが、今までの良さを殺すことなくシンセを導入し、より楽曲をポップに、カラフルに彩ることに成功した。
(Beirut – Santa Fé – Clipe Oficial)
4.Dirty Gold – Roar
Dirty Goldというアーティストは驚くことに、現役高校生というUS西海岸のサンディエゴの新人インディーズバンドだ。
Roarは彼らのデビューアルバムに当たる。彼らの音楽の特徴はVampire Weekendのトロピカル感をそのままに少しの物悲しさが入り混じったボーカルにある。
Vampire Weekendの音楽が真昼のビーチで踊るのに適しているとするなら、彼らの音楽は夕方のビーチで沈むゆく太陽を見ながら物思いにふけるような音楽だ。
トロピカルでただただ陽気という訳ではなく、物悲しさがある所がVampire Weekendとまた違った良さがあるように思う。
(Dirty Gold – California Sunrise)
5.Dom – Family Of Love
Domこそ次のMGMTの最有力候補(だと僕が勝手に思っている)バンドだ。
彼にとってこのEPは二枚目に当たる。前作のEPから『Live in America』が話題になり、大きな期待が集まるマサチューセッツ出身のUSインディーバンドのニューカマーだ。
彼らの特徴はMGMTにも通ずる、カラフルでポップなメロディーと遊び心溢れるシンセだ。
彼らの遊び心は色んなところで見ることができ、『Telephone』ではまんま電話の効果音を入れるなど、肩の力を抜いて作られた作品という雰囲気が感じられる。
(DOM – “Family Of Love”, Lollapalooza 2011)
6.Nerina Pallot – Year of the Wolf
Nerina Pallot(ネリーナ・パロット)はUKのシンガーソングライターで、 オールディーズ調の曲を得意としている。
今作のプロデューサーはDuffyやCajun Dance Partyを手掛けたバーナード・バトラーだ。
バーナードがプロデュースというだけあって、作品のクオリティは間違いないが、どうしてもDuffyと比較してしまいたくなるところ。
Duffyがスモーキーな歌声だとしたら、ネリーナはR&Bにも通じそうなセクシーな歌声だ。
楽曲面ではDuffyが郷愁だとしたら、ネリーナは前に進んで行こうとするポジティブさが楽曲から感じられる。
(Nerina Pallot – Put Your Hands Up (Official Video))
7.Dale Earnhardt Jr.Jr. – It’s a Corporate World
Dale Earnhardt Jr.Jr.はデトロイトのインディーポップデュオだ。
日本よりも断然海外での評価が高く、ガーディアン紙やステレオガムなどのメディアが高評価しているそうだ。
内容も職人的なポップデュオで、一筋縄ではいかないものになっている。
『Simple Girl』は口笛から始まる小技の効いた曲や『When I Open Your Eyes』のイントロから始まる打ち込みなど色んな仕掛けが満載で聴き手を飽きさせない面白みとサービス精神の詰まった作品だ。
(Dale Earnhardt Jr. Jr. – Simple Girl [Official Music Video])
8.Miss Li – BEATS & BRUISES +2
Miss Liはスウェーデンのシンガーソングライターで以前ipod nanoのCMにも使用されたことのあるアーティストだ。
楽曲は全体的にレトロポップといったもので、サーフポップ調の『You Could Have It』や『I Can’t Get You Off My Mind』はエイミーワインハウスを思い出させるようなお酒が似合う楽曲もある。
曲によってめまぐるしく曲調の変わる様はMiss Liが色々な役を演じているようでもある。
それゆえ飽きの来ない作品だ。
(Miss Li -I can´t get you off my mind)
9.Tiny Microphone – Home
Tiny Microphoneはシカゴを拠点とし、Very Truly Yoursのシンガー、Kristine Capuaのソロ・プロジェクトである。
「ベッドルームのジーザス&メアリーチェイン」というフレーズがぴったりで、子守歌のような優しいボーカルにゆったりとしたシューゲイザーサウンドが特徴だ。
2011年はペインズやリンゴデススターなどニューゲイザーが主流となったが、彼らとはまた違う良さを持つ作品なので、ニューゲイザーに飽きた人にオススメできる作品だ。
(I Thought You Were Cool by Tiny Microphone)
※収録楽曲が見つからなかったので、違う作品の曲を張っておきます。
10.Buddy.=Tribute= Holly – Rave on Buddy Holly
この作品はBuddy Hollyのトリビュート盤で色んなアーティスト参加した百花繚乱の豪華さがある。
そして彼らはBuddy Hollyの曲を自分たちの色を入れ、再解釈している。
特に注目すべきはフローレンス&ザマシンの『Not Fade Away』における優雅さ、ジュリアンカサブランカスの跳ねるようなシンセが特徴的な『Rave on』。
しかしこの作品の最大のハイライトはマイモーニングジャケットのBuddy Hollyへの愛が詰まった『True Love Ways』だ。
このアルバムには本当に豪華なアーティストが彼への愛を惜しげもなく披露している素晴らしいコンピレーションアルバムだ。
(Rave On – Julian Casablancas (cover))
(My Morning Jacket – True Love Ways)
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