どうも!yaboriです。
今日紹介するのは、ジュリアン・カサブランカスのフレイゼズ・フォア・ザ・ヤングという作品です。
ジュリアンはストロークスのフロントマンとして活動していますが、この作品にてソロデビューしました。
今作の見どころはストロークスの頭脳であったジュリアンが、ソロになってどんな音楽を鳴らすのかという点にあると思います。
ジュリアンカサブランカスのソロアルバムは、彼が現代における一流の表現者であることを証明する作品だ。
それはこのアルバムの圧倒的な完成度と音楽的なアプローチの豊かさにある。
このアルバムにはかつてのストロークスの代名詞であった、ミニマムなロックンロールはない。
その代わりにアルバム全体を通して、シンセが使われている。
それが意味するのは、ストロークスから解放された男が自らの表現の羽を最大限に伸ばし、エレクトリックなロックンロールアルバムを作ったということだ。
こんなに素晴らしいアルバムを今さら紹介するのは、正直言って僕はジュリアンカサブランカスをみくびっていた事に由来する。
それはストロークスの3rdが煮え切らない事も大いに関係していたし、ジュリアンのソロはニューウェイブとの話を聴いて、当時このアルバムが出た時、あまり好きでないニューウェイブならと僕はパスしたからだ。
そして今作を聴いて、それは完全な間違いであることを認識した。
僕はこのアルバムをストロークスの4thを聴いた後に聴いたのだが、あの異形の音楽の原点はこのアルバムにあったのだと思い知らせされた。
本人がこのアルバムを「ロボコップなストロークス」と形容しているように、今作はほぼ全ての曲にシンセが使われている。
Left & Right In The Darkはまさにシンセを持ちこんだストロークスという趣の曲で、続く11th Dimensionという曲では、ペットショップボーイズを彷彿させる曲があると思えば、
一番意外だったのはLudlow St.という曲でインド音楽、果てはベイルートを思わせるような異国情緒を駆り立てる曲すらあることだ。
これだけストロークスから飛躍しているのも関わらず、全ての曲が共通してストロークス的であると思うのは、ギターサウンドが変わらないからだろう。
ストロークスから解放されたジュリアンがここまで自由かつ斬新に音を鳴らすとは思わなかったので、いい意味で期待を裏切られた。
彼こそ現代における一流の表現者であることは間違いない。
“Julian Casablancas – Phrazes for the Young” への4件のフィードバック
これ、ストロークスより好き。打ち込みやニューウェーブみたいな感じが、海外インディバンドみたいで良かったので、むしろそこからストロークスをようやく聴けるようになった感じです。笑
>たびけん
ひねくれてるなぁ(笑)
前ストロークス嫌いやいうてたもんねー
確かにたびけんが言うようにインディーっぽいアルバムかもね。
ジュリアン自身が聴いてた音楽がベイルートだし、
11thって曲はレディオデプトのペットグリーフ(http://youtu.be/N5tnpzE4-qE)に似てるしね♪
ある意味ではストロークス越えはしてると思うよ。
意外とソロは手が出ない(笑)
ストロークスの4thも買ってないな(笑)
最近金が無いなぁ~(´▽`)
> TOOLさん
どちらも素晴らしい作品でしたよ♪
レンタルでもいいんじゃないですか!?