先日、風邪なのかインフルエンザなのかよく分からない、中途半端なんだけどかなりしんどい風邪をひいた祇園神楽坂デス。
熱は下がったけど、一週間以上経ってものどの痛みが治りません↓↓
鼻水も出ます↓↓
そんなしんどい日々が続く中、最近かなりスゴイ新人バンドを発見しました!!彼達の名前はKilling Boy(日本語に訳すとけったいなので、そこはあまり考えないで下さい。)。
元ART-SCHOOLのボーカル/ギター・木下 理樹(以下理樹君)とストレイテナーのベース・日向 秀和(以下ひなっち)がタッグを組んだ、強力ユニットデス!!
今回は彼達のアルバム『Killing Boy』から、『Frozen Music』という曲を紹介します。
この曲と出会ったのは某CDショップ。
理樹君とひなっちによる強力タッグというワケで、お店側が力を入れてプッシュしていたのがきっかけで、私は思わず試聴機のヘッドフォンを耳にはめたのでした。
…一番最初に聴こえてきたのはベースの音。
力強くうねるベースラインでこの曲は始まります。
そのベースラインに静かに寄り添うギターの音。
ギターとベースの音が重なって張り詰めた雰囲気が漂い始めると、その空気感をより際立たせるようなボーカル
が加わり、その後でドラムが入ります。
こうして、ベースから始まって曲の世界が少しずつ広がって行きます。
曲の世界、もしくは、音の幅が広がって行くのが特徴的な曲なのデスが、この曲にはもう一つ重要な特徴があります。
それは、この曲が持つ独特の張り詰めた空気感デス。ベースから始まってギターが加わって…と、曲の始まり方が静かだからそう感じるのかもしれません。
しかし、この独特の空気感を最も感じられるのは、理樹君のボーカルのようにも思えます。
理樹君のボーカルにはとても不思議な力があります。歳のわりには声や歌詞が幼かったり(理樹君はたぶんもう30歳は過ぎてるはず)…。
「幼い」という一言では語弊に当たる気もしますが、何と言うか、彼の声や彼の書く詞はとても青いのデス。青臭いのデス。
この文章を読んでいる皆さんが理解し易いように例えるとしたら…「高校の軽音部のボーカルのような青さ」と言ったらまだイメージできるかと思います。
軽音部のボーカルの生き急いでるような必死さ、それでいて何かが冷めてしまったように斜めに構えている感じ…これが理樹君のボーカルスタイルであり、この独特的なボーカルスタイルが曲全体に漂う張り詰めた空気をより鮮明にしているのかもしれません。
私の例え方があまりにお粗末なので、少々理解し難いかもしれませんが、試しに一度聴いて頂いたらこの空気を感じてもらえると思います。
しかしながらこの青さを言葉で表現するのは、多少の無理が生じてしまうような気もします。
だから、先ず聴いてもらうのが一番早いと思います。そして、感じて下さい。
この青さ、ヒリヒリとした張り詰めた空気感、耳で体で心で感じてみて下さい。
(killing Boy – Frozen Music)
*この空気感をより感じたいなら、『Frozen Music』を聴いた後に映画『青い春』を観るのをオススメします。
劇中に漂う空気と、この曲が持つ空気感は非常によく似ているので、『Frozen Music』の世界観にもっと浸ってみたい方にはピッタリだと思います。