どうも!yaboriです♪
今日紹介するのはBertoiaという日本のインディーズバンドのMODERN SYNTHESISという作品です。
作品の紹介に入る前にこの作品と出会った経緯について少し触れておきたい。
このアルバムとの出会いは実はTwitterなのだ。
いうなれば僕はTwitterをやっていなけば、僕はこのバンドを知らないままだったかもしれないのだ。
だから僕にとってこのアルバムはTwitterから生まれた音と言った意味合いがあり、個人的に今までにない感慨のある作品である。
前置きはその程度にして、作品紹介に移ろうと思う。
一番最初にベルトイアを聴いた感想は
『なぜこんなサウンドを出すバンドが日本のシーンで醸成したのか?』
ということだ。
というのも彼らのサウンドはざっくり言えば、シューゲイザー×北欧のスウェディッシュポップなのだ。
最近の日本のシーンではくるりやアジカン 、チャットモンチー等のバンドに影響を受けた音を鳴らすバンドが散見される中で、こんな洋楽志向の音を鳴らすのである。
つまりそんな日本のシーンの中ではある意味、孤高とも言える音楽性こそ彼らの最大の魅力である。
彼らの奏でるアンサンブルは透明感に満ちていて、北欧の澄んだ空気を思わせる。
実際に北欧のバンドにも、同じような透明感のあるアンサンブルを奏でるバンドは多い。
僕の知る所ならradio dept. やmum 、KYTEといったとこだろうか。
そして決め手となるのがシューゲイザーである。
彼らの奏でるシューゲイザーは昨今のニューゲイザーバンドのそれよりも断然my bloody valentine等のいわゆるシューゲイザーの源流と言われるバンドに近い音を奏でている。
個人的な見解では、昨今流行したニューゲイザーンバンドはポップミュージック主体でそれにアクセントをつける為にシューゲイザー要素を加えていたのだと思うのだ。
しかし僕は本来のシューゲイザーとはそのギターのフィードバックノイズを使い、独自の世界観ないしは空間自体を作り上げるほどの練り上げられた音楽だと考えている。
そういう意味ではこのBertoiaはスウェデッシュポップにシューゲイザーが入ることにより、独自の世界観を提示する。
それは北欧の澄んだ空気を思わせる景色の先に、シューゲイザーのサイケデリアというのか此処ではないどこかに連れて行ってくれるような幻想美を見せてくれる。
つまり彼らは本格的なシューゲイザーバンドで、昨今よく見られた良くも悪くもアクセント的な音ではないのだ。
だから僕はなぜ日本にこんなバンドがいるのか、気になった。
そこでどんなバンドから影響を受けたか、Twitterでメンバーの根岸たくみさんに伺った所、
彼らの参照点は90年代の4ADというレーベル(現在はディアハンター やアリエルピンク等が所属)に所属するというバンドで、ラッシュやペイルセインツ等のバンドから影響を受けたと語っていた。
つまり彼らは海外のバンドを手本とし、自らの音楽性高めて来たのだ。
そんな彼らの音楽をいくつか紹介しようと思う。
monotoneという曲こそ彼らの魅力が最大限に表現されている曲で、
北欧を思わせる透明感の先にはシューゲイザーの幻想美を見せてくれる名曲である。
(Bertoia / MONOTONE)
1974labという曲はサイケっぽい幻想感のあるイントロで始まり、疾走感のあるアンサンブルへと加速する。
聴いていて、とても気持ちの良い曲だ。
(Bertoia / 1974LAB. (2011.02.20 Live))
日本で孤高のポジションなのは勿論のこと、海外のシーンに置いても大きく注目されるべきバンドだろう。
【関連するアーティスト】
Lush/Pale Saints/Radio dept. /mum/KYTE/
“シューゲイザーの幻想美【Bertoia/MODERN SYNTHESIS】” への2件のフィードバック
海外ではシューゲイザーリバイバルが相変わらず盛り上がってますが、最近日本でもシューゲイザーのバンドが出てきてますよね。PLASTIC GIRL IN CLOSETや死んだ僕の彼女とか。avenger in sci-fiも音自体はシューゲ系でしょうし。僕の地元にもシューゲイザーやってる人達がいるみたいで、すごいなーと思ってます。
Bertoiaはペインズ~に唯一太刀打ちできそうな感じと言うか、正統・女声シューゲイザー・ポップみたいな感じで素晴らしいですよね。僕もツイッターで知ったのですけど。
>たびけんさん
コメントありがとうございますっ!
> 最近日本でもシューゲイザーのバンドが出てきてますよね。PLASTIC GIRL IN CLOSETや死んだ僕の彼女とか。avenger in sci-fiも音自体はシューゲ系でしょうし。僕の地元にもシューゲイザーやってる人達がいるみたいで、すごいなーと思ってます。
そんなバンドいるんですね!ぜひ聴いてみます!
そんなバンドとベルトイアの音を比較して、違いを明確にしていくのも面白いかもしれないですね。
> Bertoiaはペインズ~に唯一太刀打ちできそうな感じと言うか、正統・女声シューゲイザー・ポップみたいな感じで素晴らしいですよね。僕もツイッターで知ったのですけど。
やっぱりたびけんさんもついったーですか(笑)
ペインズに太刀打ちできるのはまずYUCKだと僕は思ってますよ!
ベルトイアは太刀打ちできるというか、また違う音楽だと思ってます。
シューゲイザーで言ったら、ベルトイアの方が色濃く出てるし参照点も明確だけど、
ペインズはそこんとこいまいち分からないです(ここは自分の勉強不足ということもあります笑)。
つまりシューゲイザーに対するスタンスが違うからあまり比較にならないんじゃないかと思ってます。
その点ペインズとYUCKは共通点が多くて面白いです。
よければ、このブログのYUCKの記事を参照してみてください。