【00’sRock】White Stripes – Elephant


Warner Bros / Wea
発売日:2008-07-01

たった二人で現代にブルースを蘇らせたバンド、ホワイトストライプス。彼らはアメリカはデトロイト出身のギター・ボーカル、ジャックホワイトとドラマーのメグ・ホワイトのガレージ・ブルースバンド(デュオ)だ。このバンドが真にユニークなのは、二人編成であることもそうだが、赤・白・黒を基調としたビジュアルイメージにある。このコンセプトはメグの好きなペパーミント・キャンディからインスピレーションを受けたそうで、ジャックは「ナチからコカ・コーラまで通じる、最も強力な色の組み合わせ」と語っている。彼らはバンドの最小単位と強力なビジュアルでブルースを復活させた。というかそこまでしてでも復活させたかった執念は凄まじいものがある。彼らを突き動かすのはジャックのルーツにまで遡る。彼が18~19歳の時出会ったデルタ・ブルースの父といわれるサン・ハウスのレコードだ。「あれは僕の音楽観がすべて変えられるくらいの衝撃的な出会いだったんだよ。ソングライターとしてもね」というほど、ブルースに魂を奪われたようだ。そんな彼らの理想とするサウンドとイメージが見事に交錯したのが『Seven Nation Army』のPVだろう。実際この曲が収録された本作は2003年に発売された彼らの4thアルバムで、キャリア史上最高傑作と言われている。サウンドにおいても反復を多用したハードでブルージーな曲が多い中で、ピアノの弾き語りで穏やかに歌われる『I Want To be The Boy To Warm Your Mother’s Heart』がひときわ異彩を放っており、作品にメリハリが生まれている。最小単位で最大限の熱狂を生み出した大名盤だ。

【The White Stripes – ‘Seven Nation Army’】

【The White Stripes – I Want to Be the Boy to Warm Your Mother’s Heart】

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